認知症の研修会に参加しました!
2月6日に谷山病院で行われた認知症疾患医療センター主催の医療従事者向け研修会に参加しました。
「認知症の方と家族の方の対応について」黒野明日嗣先生と「認知症の看護について」中園明子副看護部長の講演を聞いてきました。
人口の高齢化に伴い認知症の患者様の数も増えており、当診療所を訪れる認知症の方やご家族も少なくはありません。
大切な家族が認知症と診断を受けると、周囲は少しでも良くなってほしいと行動すると思います。
しかし、認知症の方の気持ちとしては、間違いを指摘されても病気のせいで正しく出来なかったりと、家族が頑張ってしまうほど裏目に出る可能性が高いようです。
結果的に出てくるのがBPSD(認知症の行動・心理状態)。
一旦BPSDが出てしまうと、在宅での生活が困難になったり家族にはトラウマが出来たりと家族関係が壊れることも…
そうならないため、私達医療者は家族の不安を軽減し情報の提供が大切だという事を学びました。
そして皆さん、ユマニチュードをご存知でしょうか?認知症ケアの新しい技法として注目を集めているそうです。
攻撃的になったり徘徊する高齢者をこちらの世界に戻す様子を指して「魔法のような」とも称されていますが、誰もが学び実践できる具体的な技法です。
ユマニチュードの基本である
「見つめること(同じ目の高さで正面から)」
「話しかけること(頻繁に優しく、前向きな言葉で)」
「触れること」
「立つこと」
これらを用いて関わることで徐々に精神状態も落ち着き、安定した生活を送る事ができた事例が谷山病院でもあるとのこと。
私達スタッフも出来るところからユマニチュードを取り入れ、その人自身をわかろうとする姿勢で関わりを持っていけるよう頑張りたいと思います。
認知症の方とご家族が最後までいい関係でいられるように♡ 笑顔でいられるように♡